眠気覚ましやリラックスしたい時にコーヒーや緑茶などを飲むことが多いのではないでしょうか。とくにコーヒーは記憶力の向上やダイエット効果・抗ガン作用など多くのメリットが得られると認識されてきました。その一方で女性はカフェインを摂るべきではないという説もあり調べてみたので参考になさって下さい。
カフェインで女性ホルモンが増加する
コーヒーや紅茶、緑茶、コーラなどの炭酸飲料に含まれるカフェインは、女性ホルモンであるエストロゲンのレベルを上昇させることが知られています。
カフェインと女性ホルモンの研究で、コーヒーを飲んだ場合にだけアジア人女性はエストロゲンの濃度が高くなり逆に白人女性はエストロゲンの濃度が低くなるという結果が出ました。黒人女性には変化は見られませんでした。
つまりアジア人女性は全てのカフェイン飲料で女性ホルモンのエストロゲンが増えてしまうのです。
エストロゲンの働き
女性ホルモンは2種類ある
女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、どちらも生理や妊娠には欠かせないホルモンです。この2つのホルモンは月経周期で分泌量が増減します。分泌量が多ければ良いという単純なものではなくバランスがとても大切になってきます。
エストロゲンが過剰になると起きる症状
エストロゲンは「美容ホルモン」と呼ばれ肌にハリや潤いをもたらし髪にツヤを与える効果があります。
エストロゲンが増加すればより美しくなれると考えがちですが、エストロゲンの分泌量だけを増やしてもプロゲステロンとのバランスがとれていなければ意味がないのです。増えすぎるとホルモンバランスが乱れて、心身に影響が出てきてしまいます。
- PMS(月経前症候群)、生理痛が悪化する
- 更年期障害が悪化する
- 皮下脂肪が増えやすくなる
- 薄毛になる
- 不安や疲労感を感じやすくなる
エストロゲンは女性器官に働きかけるのでホルモンのバランスが崩れると女性特有の病気の発症率が上がってしまいます。
- 乳がん
- 子宮がん
- 子宮内膜症
- 血栓症
遺伝的にカフェインを代謝できる人は10%
カフェインはCYP1A2と呼ばれる酵素によって肝臓で分解されます。この酵素を多く持っている人は人口の10%程度しかいないので多くの人が分解が遅い、もしくは分解ができません。
CYP1A2 はエストロゲンの分解にも使われるのでエストロゲン過多による子宮筋腫、子宮内膜症の症状がある場合はカフェインが分解できない可能性が高いです。
更に女性は男性よりも長く栄養素を溜めておく体質なのでカフェインやアルコールの分解・排出に時間がかかります。
婦人病に悩んでいたらカフェインを控えてみる
PMSや生理痛、更年期の症状が重い場合や子宮筋腫、子宮内膜症を患っている女性はカフェインの摂取に注意が必要です。
しかし急にカフェイン絶ちをすると反動で頭痛や倦怠感が起きてしまう方もいるので、徐々に摂取量を減らしたり朝の空腹時や生理前は控えて体の反応をみてみましょう。デカフェやノンカフェインに変えたりするのもおすすめです。
婦人病の全てにカフェインが悪影響を及ぼしているわけではないので専門医に相談することをおすすめします。
婦人病に効果的なツボ
三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本上がったところ
関元(かんげん):おへその中央から指4本分下のところ
お灸で温めるとより効果的です。
定期的に鍼灸でお身体のメンテナンスをするのもおススメです!
アイリス治療院の美容鍼灸コースのメニューはこちらから↓
関連ブログ
更年期について記事一覧はコチラ↓