顎関節症も生活習慣病なんです!顎関節症にならないために、普段から気を付けること

口を大きく開ける

顎関節症(がくかんせつしょう)はお顔の美容にも深く影響してきます。お顔の血行不良やむくみやたるみ、日常のクセからシワに繋がることもあります。

顎関節症は生活習慣病なんです!こんなこと、ついついやっていませんか?

TCHという言葉をご存知でしょうか?TCHとは上下の歯を合わせるクセのことで、つまりは生活習慣にあたります。
通常口を閉じているときは上の歯と下の歯には2、3cm隙間があるものですが、一ヶ所でも歯が合わさっていたらTCHに当てはまります。

  • ぐっと噛み締めるクセがある
  • 頬づえつく
  • 固いものが大好き
  • ガムをよく食べる
  • 寝転んで食べる

などなど、顎関節症の場合 TCHを無意識にやってしまっている可能性が非常に高いです。顎関節症には様々な原因があるとされており、日常的なクセだけでなくストレスや身体の姿勢(歪み)などでも発症することがあるとされています。

寝転んでスマホ

正常な状態と顎関節症が疑われる状態とは

口を開けたとき、痛みなく4cm以上 もしくは指3本分 開けば問題ありません
口を開けると痛い、痛みはないが口が開かない、口を開けた時に音が鳴る 場合は顎関節症の疑いがあります。ですが、さきほどのTCHチェックリストで当てはまった項目があった方はこれらの行為を控えるだけで自然と良くなることもあります。一度安静にして様子を見た上で、それでもなお症状が続く場合は病院を受診されると良いでしょう。

口を大きく開ける

顎関節症の原因となる場所

顎関節症が考えられる原因として、

  1. 筋肉
  2. 関節
  3. 関節円板

いずれかにあると考えられます。

1.咬筋(こうきん)が原因の場合

お顔には咀嚼(そしゃく)筋といって、ものを噛むときに使う筋肉があります。その中でも咬筋という筋肉が痛みを引き起こしている場合があります。咀嚼筋の中には咬筋の下に側頭筋(そくとうきん)という筋肉もあり、マッサージなどでほぐす(緩める)ことが効果的です。押すと痛い場合でも、痛くても動かした方が治りやすい傾向にあります。お顔の美容鍼灸コースでも鍼をするツボがありますので、是非ツボ押しもご活用ください!

下関(咬筋)
場所:目尻と耳の穴を結ぶラインの中央にある骨の下の凹み
下関

太陽(側頭筋)
場所:目尻と眉尻の真ん中からやや後ろ1cmあたりの部分で、こめかみの中央部

太陽

2.顎関節に炎症が起きている場合

顎関節を包んでいる組織や靭帯に障害が起こっている状態で、肩こりや首こりに繋がることもあります。眠れないと痛みが増すこともありますので、しっかり寝て落ち着かせることが大切です。あまりに痛い場合は炎症を取る薬が出されることもあります。
また顎関節症脱臼 (いわゆる顎が外れた状態)の場合は口が閉じない、痛みがあるといった症状が出ます。自分で治そうとしたり放置したりせずにすぐに病院へ行かれること推奨します。放っておくと炎症によって癒着を引き起こし治しにくくなってしまいます。

3.顎関節円板障害の場合

顎関節の中にある関節円板というクッションが正常な位置からずれてしまっている状態です。こちらも音が鳴る、口が開かなくなるといった症状が出ます。画像診断を行った方が良いため病院での検査が必要です。

寝ている間の歯ぎしり、噛み締めがある場合

朝特に痛い、口が開かない場合は寝ている間に歯ぎしりや噛み締めを起こしているかもしれません。歯科でマウスピースを作ることもあるようですが、これは歯ぎしりや噛み締めを止めるためではなく、顎の力を分散させるためなのだそうです。
マウスピース以外の対処法としては、昼間の食い縛りを減らすこと!脳が覚えているため、昼間無意識に行っている食い縛りを意識して減らすことで寝ている間の歯ぎしりや噛み締めが減っていきます。

歯ぎしり

普段から気を付けたいことは顎に負担がかかる行為をしないこと、そしてツボ押しが有効!

顎関節症から頭痛やめまい、耳鳴りなどが併発されることもあります。まずは日ごろから顎に負担をかけるようなことはしないことが大切です。

  • 重いものを運ぶ→食いしばる
  • スマホ→下を向いて集中し、食いしばる
  • よく笑う→口を横に引いて顎を後ろに引っ張る

など、顎に負担がかかる行為は思っている以上にたくさんあります。日々のマッサージとストレッチが◎!紹介したツボ押しも有効活用していきましょう!
顔のマッサージ