4月から飲食店やオフィス、公共交通機関などでは、受動喫煙防止のため原則屋内禁煙となりました。喫煙率は全体的に減少していますが、女性の喫煙率はほぼ横ばい状態となっています。受動喫煙による身体への悪影響について改めて知る事で喫煙率を下げることができるのではないでしょうか。
タバコの三大有害物質
たばこの煙には約4000種類の化学物質が含まれており、その中に約40種類の発癌物質、約200種類の発癌促進物質が存在しています。そのなかでも特に有害な物質はニコチン、タール、一酸化炭素です。
ニコチン | 麻薬よりも依存性が高いです。神経系に影響が大きく、血管収縮、心拍数増加を引き起こし動脈硬化を促進させます。 |
タール | たばこのヤニの成分で発がん性物質を含み細胞に付着するので体内に溜まってしまいます。 |
一酸化炭素 | 酸素を運ぶ機能を阻害し、酸素不足を引き起こします。動脈硬化を促進させます |
タバコが誘発する病気
喫煙関連の三大疾患と呼ばれているのが【ガン】【慢性閉塞性肺疾患】【虚血性心疾患】です。
他にも脳卒中や気管支喘息、生活習慣病の糖尿病、妊娠周産期の異常(早産、低出生体重児、死産、乳児死亡)、歯周病など、さまざまな病気の原因にもなります。
国内で喫煙に関連する病気で亡くなった人は年間で12~13万人と推定されます。
ピルとタバコの関係は最悪
ピルは血液を固まらせる作用があり、タバコは血管を収縮するので血栓のリスクが高まります。35歳以上で1日15本以上吸う人はピルを服用できないようになっています。条件に当てはまらなくてもタバコとの併用は避けましょう。
タバコは美容の大敵
スモーカーズフェイス(老け顔)
タバコを吸うとハリのないシミ・シワ・くすみが目立つ独特の老け顔になります。タバコは老化促進剤といわれ非喫煙者より5〜10年以上老化が進むとされています。
受動喫煙のリスク
タバコの害について確認してきましたが他人のタバコの煙を吸うだけで喫煙者と同じ病気のリスクがあります。
風のない状態でタバコの煙の粉じんと発がん物質が最低7m届くという実験結果が出ています。
また普段タバコを吸わない人はタバコの煙に対して感受性が高く、少しの量でも他人のタバコの煙を吸うと健康被害を受けると報告があります
タバコ臭がしたら受動喫煙の被害にあっている
- 受動喫煙(二次喫煙)
ガラス扉で仕切った分煙室や出入り口にエアカーテンが設置されていても煙を遮断することはできません。煙は身体にまとわりついて有害物質を拡散しながら移動します。服や髪の毛、家具、壁などからタバコ臭がしたら受動喫煙の被害にあっています。
- サードハンドスモーク(三次喫煙)
たばこの煙はカーテンや家具、子供の玩具、車の内装、エアコンの表面に付着した後、徐々に空気中に再遊離します。タバコの煙がなくても有害物質にさらされてしまいます。
禁煙しか受動喫煙は無くせない
一人でもタバコを吸う人がいたら同じ空間にいる人全員が健康を害されます。
換気扇の下で吸っていても子供の尿から大量のニコチン代謝物が検出されたり、肺がんリスクが1.3倍になるというデータが出ています。家族や周囲の人の健康を守るには禁煙しかありません。
禁煙をすすめましょう
喫煙者が身近にいる場合は本人と周りの人の健康のために禁煙を勧めましょう。禁煙する自信がない場合は禁煙外来を設けている病院が増えているので相談してみるのもおすすめです。
禁煙におすすめなツボ
依存症や習慣性を克服、軽減するツボの力を借りて禁煙に挑戦してみましょう。つまようじの丸い方か綿棒などで吸いたくなった時に押してみて下さい。禁煙だけでなくダイエットにもオススメです。
神門(しんもん):イライラを抑えて精神を安定させる
胃:嗜好品が欲しくなくなる
口:口寂しい気持ちがなくなる
タバコのダメージケアに鍼灸
血行不良やシワなどの老化のお悩みには鍼灸治療を受けるのもオススメです。
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ストレスが増えてタバコを吸ってしまう方は多いと思いますが、吸っている本人だけでなく周りの方にも同様の健康被害が及びます。また新型肺炎でも重症化しやすいなどのリスクを抱えてしまいます。これを機会に禁煙をすすめましょう!