あなたはどのタイプの冷え?夏のクーラー冷えから身体を守ろう!

温かい飲み物

電車やお店に入ると、エアコンがキツいな~と感じたことはありませんか?
昨今は冬だけでなく夏にもお身体が冷える原因となる要素がいくつもあります。

冷え性をタイプ別に!あなたはどのタイプ?

①身体の中が冷える

  • お腹の冷え
  • お腹にガスが溜まる
  • 腹痛
  • 便秘・下痢
②身体の中も外も冷える

  • 全身が寒い
  • だるい
  • 食欲が無い
  • 風邪をひきやすい
③手足の先が冷える

  • 手先の冷え
  • 足先の冷え
  • しもやけ
④下半身が冷える

  • 足の冷え
  • 足腰の衰え
  • 冷えのぼせ

①~④それぞれの特徴

①体表面の血流が過剰なタイプ。
手足は温かい一方、熱が逃げやすいために身体の中心(内臓)が冷える。
副交感神経が優位な人やアレルギー体質、肥満傾向な人に多い。
②代謝機能が低いタイプ。
代謝が悪いことで脳が設定する体温の基準温度が下がり、全身が冷える(低体温)。
身体の内外の温度差に変化はないため、冷えを感じないことも。
虚弱体質の人のほか、ストレスや不規則な生活により自律神経が乱れた人に多い。
③身体の熱産生が不足しているているタイプ。
もともと足りていない熱を逃さないよう、手のひらや足裏の血流を減らす機能(熱放出の抑制)が過剰に働き、手足の末端が冷える。
生まれつきの冷え体質やダイエットをする人に多い。
④筋肉・関節の老化タイプ。
筋肉や関節が衰えることで、足の血管を調整するので神経が腰や臀部で圧迫され、下半身の血流が悪くなって冷える。
中高年に多く、加齢とともに他のタイプの冷え症に合併することも多い。

①~④のケア方法

①お腹を温める。
お腹が冷えないよう重ね着をしたり、腹巻をする。
胃腸を整える。
②代謝を上げる。
代謝を上げるために軽い運動をしたり、規則正しい生活を心掛ける。
胃腸を整える。
③身体が温まる食べ物を食べて栄養を付ける。
血液の循環を良くする。
④体力を付ける。
老化に伴い起こる事象のため、漢方薬の服用が強くお勧め!→八味地黄丸

対処法は・・とにかく身体を冷やさない!

①~④に共通して言えることは、当たり前ですが身体を冷やさないよう気を配ることが大切です。
冷たい飲み物を飲み過ぎない、クーラーの温度を下げ過ぎない、湯船に浸かって身体を温めるなど、日頃から注意していきましょう。
ストレッチや散歩など、軽い運動を行うのも効果的です。

温かい飲み物

自宅で出来るセルフケアとしては、お灸がオススメ

クーラーや冷たい飲み物(水分)で冷えてしまった身体を温めることが出来ますので、お仕事終わりのリラックスタイムにはもってこいのアイテムです。
お灸の熱は身体の深部まで届くようになっています。
お灸に使うもぐさは「ヨモギ」から作られており、ヨモギにはアロマ効果など他の温熱療法にはない効果があります。

セルフケア-お灸
マルチに使えるツボ:合谷

冷えることでむくみが生じることも

以前お身体のやお顔のむくみ、たるみ、二重あごのツボとしてセルフケアをご紹介した時にむくみの原因を書きましたが、もう一度おさらいしておきます。
そもそもむくみとは、主に血管や神経などが走る皮下組織に水が溜まった状態で、皮膚の外からでもぶよぶよした状態がわかるものです。
体内の水分は毛細血管により排出・吸収されるのですが、このバランスが崩れることでむくみが生じます
この「毛細血管により排出・吸収される」という部分において、身体が冷えるとこの毛細血管の働きが弱くなり、上手に排出 出来なくなり、身体に水分が溜まる一方となってしまうのです。

むくみ

むくみにはストレッチなどで適度に体を動かす+ツボ押しやマッサージが効果的

一番は冷やさないことですが、全身の筋肉の2/3を占める下半身の筋肉を刺激することでむくみは予防できます。
冷房の強い場所に長くいる場合は、レッグウォーマーを着用したり、薄い羽織を着るなど服装に気を配ることも大切です。
オシャレは我慢と言いますが、むくみだけでなく乾燥や便秘、生理不順など何かしらのトラブルを感じる場合は、我慢ではなく温かさを第一に選んでください
むくみに効くツボの場所はコチラの記事をご参考ください。

漢方薬で冷え・むくみを撃退

身体を温める作用のある漢方薬もたくさんあります。
漢方薬の場合、即効性があるというよりは体質改善を目指していくものになります。
体質改善できれば、身体楽になると思います。
スタッフの私も院長にオススメされた「防已黄耆湯」という漢方薬を服用し、以前よりむくみが改善されました!
「あれ、これ効いているのかな~?」と最初はよく分からず、急速にではなかったですが、その分徐々にゆっくり身体が変わっていった実感があります。
漢方でのむくみは「水」の分布・代謝・分泌のバランスが崩れた水毒と呼ばれており、体内の滞る「水」を排出させる利水がベースとなります。

サンワ防已黄耆湯
サンワ防已黄耆湯エキス細粒「分包」 90包

むくみ(水分代謝)に効く漢方薬について、鍼灸院と併設のアイリス漢方薬店のブログでもお読みいただけます。

https://airisu-kannpou.com/2019/06/03/kannpou-4/

https://airisu-kannpou.com/2019/07/08/tanpopo-10/

https://airisu-kannpou.com/2019/07/11/tanpopo-11/

同じ症状であっても、人それぞれの個性や体質により合う漢方薬は異なります

漢方薬には様々な種類があり、例えば上記の「防已黄耆湯」以外にも、同じ利水の効果があるものは他にもあります。
①~④のように何故冷えているのか原因はそれぞれ変わってきます。
その原因が何か、冷えやむくみ以外の症状も聞かせて頂き、その方に合った漢方をお選びしていきます。
漢方薬について詳しくは漢方薬店のHPをご覧ください。

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