鍼の施術は刺すだけではありません!鍼を刺さないで行う施術もあり、刺さない鍼のため基本的には低(優しい)刺激になります。ですので、自分自身で出来るものもあります。
刺さない鍼とは?
鍼を使わないため、身体に鍼を刺すことはありません。専用の道具で接触させたり、押したり、擦ったりする施術になります。刺さない鍼にはいくつか種類があります。
- 菅散(かんさん)術:鍼を使わず鍼管の上部を叩打する鍼
- てい鍼:専用の道具で皮膚をさすったり、押し当てる鍼
- 小児鍼:専用の道具で小児向けで なでるようにさする鍼
- ローラー鍼:コロコロと転がす鍼
- 円皮(えんぴ)鍼:シールタイプの鍼
など
刺さない鍼の効果は?
刺さない鍼だと効果がない気がしてしまいますよね。脊髄神経は身体中に張り巡らされており、場所によって支配している皮膚が変わります。皮膚に鍼を刺さなくても接しているだけで神経を刺激し反射が起こるので、皮膚刺激療法となるのです。
※写真出典:日本緩和医療学会
どんな症状にも良いの?
美容目的でも健康目的でも、どちらでも使って頂けます!小さなお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、老若男女問わずご使用頂けます。
※使用感、使用効果には個人差があります
※持病をお持ちの方、妊娠中の方、金属アレルギーなどをお持ちの方は事前に掛かり付け医師にご相談ください。
当院でも施術に使う商品(円皮鍼)を一部ご紹介します
当院では耳ツボにも使用している商品で、円皮(えんぴ)鍼はテープになっているため自分でも貼れる手軽さが便利です。ただし貼りにくい背中や腰などには無理して貼ろうとせず、はがすときのことを考えて使いましょう。
当院の耳ツボについて↓
パイオネックス
1枚の絆創膏に鍼が樹脂で固定されており、皮膚に貼るだけで鍼が打てるというものです。鍼の長さに種類があり、刺激の強度が変わってきます。
※写真出典:医道の日本社
※医療機器のためネットでの購入は医療従事者のみ可能です
家庭用貼付型接触粒 こりスポッと
丸いシールに樹脂の粒が固定されており、粒の刺激を利用し症状を緩和します。パイオネックスと似ていますが、一般の方向けに開発された商品のためドラッグストアなどでも取り扱いがあります。
※写真出典:セイリン株式会社
https://seirin-ec.shop-pro.jp/?pid=151453153
マグレイン
テープの真ん中に粒が付いており、粒の材質や形状により刺激量が変わります。テープ幅が7mmと小さいため貼りやすく、透明タイプもあるので目立ちにくくなるものもあります。
※写真出典:マグレイン (株)阪村研究所
どこに貼ったら良いの?
ツボに貼ると効果的です。「〇〇に効くツボ(例:肩凝りに効くツボ→肩井)」へ貼ってみてください。美容であれば「ほうれい線に効くツボ」など、当院のブログでもご紹介していますので気になるものがあれば是非貼ってみてくださいね。
「美容ツボ」の記事一覧はコチラ↓
個人的な意見ですが、例えば肩こりであれば「痛いと感じる場所」や「気になる場所」に貼っても良いと思います。というのも表記されたツボの位置ではあまりピンと来ないという時もあるからです。しかしその場合貼ったところは良くなるものの別のところに痛みが出てくることもあるので、数が多く必要となることがあります。
注意!痒くなったり違和感を感じたらすぐはがしましょう
勿体ないからと貼りっぱなしはいけません。体質によってはテープで被れたり、円皮鍼をしたところの血行が良くなることで痒みが出る方もいらっしゃいます。痒みや痛み、違和感を我慢した結果 傷になって膿んでしまう場合もあります。貼ったまま寝てはダメと書かれているものもあります。必ず取扱説明書を読んで使用方法を守った上でお使いください。
治療院では自分で出来ないことをやってもらおう!
円皮鍼を使いたいけれど自分では痛いところが分からない、肩甲骨周りで自分では貼りにくいなどといったお悩みの際は円皮鍼を使ったプチ鍼コース(オプション対応)もございますので、お声掛けください。また治療院では組織へ介入する「刺す鍼」の施術を受けられることをお勧めします!特に美容面では定期的なメンテナンスとして通院していただくととっても効果的ですよ。
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