東洋医学と西洋医学の違い

問診

東洋医学と聞くと、何を思い浮かべますか?

漢方、鍼灸、などが思い浮かんで頂けたら嬉しいですが、よく分からないと思った方もいらっしゃいませんか?
今日はそんな東洋医学と西洋医学の違いを、ざっくり簡単にではありますがお話していきます。

疑問

東洋医学と西洋医学の違い

引用元:東洋医学ポケット用語集 野々井康治著

東洋医学(はりきゅう治療)

西洋医学

立脚点(基盤)

自然界の減少や環境因子の影響を見つめながら、人体に流れる「気」をととのえ、引用の平衡を保つ(自然治癒力:自然良能=自力)

病巣部をたたいたり、不要と判断したものを取り除く。さらには置換・移植を行う(他力)

対象

目でとらえられなが生命力を保つために欠かせない「気」の流れ

目に見える「モノ」、「モノ」からの反応、変化

訴えに対する診方

全人的・自然良能的立場から他覚的(虚実・寒熱・気血・臓腑・経絡などの変調)に検討し、正気の不足・邪気の勢いを判断する

各種検査のデータに基づいた診方(分析的・還元主義的・細分化医療)

病態の捉え方

動的(時々刻々の変調に対応)

静的(診断基準・データを最重視・最優先)

診断

東洋医学的診方(望=視、聞=聴、問、切=触)から得られた情報を整理し、病証そのものの診断すなわち治療的診断を行う

診断基準・データを基に病名診断をする

処置

根本治療(本治法)対症療法(標治法)

原因療法対症療法

効果判定

陰陽の平衡度

データの改善度を重視

予後判定

胃気、腎気(腎精)の盛衰

データに基づく病巣部の盛衰

こう書かれてしまうと難しく感じてしまうかもしれませんが、意外にも皆さん自然と近い考え方をされている部分も実はあるのです。
例えばお医者様に行く・行かないの判断ポイント
発熱、喉が痛い、咳が出るなどの明らかな風邪症状が出ている場合は病院に行かれることも多いと思います。
しかし明らかな風邪症状とは判断しにくい場合、例えば身体がだるい、食欲が無い、疲れが取れないなどなど、これらの症状であれば風邪じゃないかもしれないと病院へ行かず様子を見るという方も少なくないはずです。
もちろんそうじゃない場合もたくさんありますが、前者のように明らかな症状には西洋医学、後者のようにハッキリしない症状は東洋医学だと治療していきやすい傾向にあります。

だるい

「ハッキリと診断出来る=診断名(病名)が付けられる」は西洋医学

画像のようにレントゲンを撮って診断する必要があるものや、健康診断・人間ドッグなどは西洋医学でないと診断が出来ません。
しかし逆に言うと診断名が付けれないものは西洋医学としての治療が出来ないこともあるのです。
これがおそらく一番分かりやすい事例は「冷え」症状です。
西洋医学において「冷え」という診断名で、薬(漢方薬を除く)を出されることはないと思います。
つまり病気(病態)ではないと捉えられているということです。

レントゲン

一方で東洋医学は「ハッキリとした診断名(病名)が無くても良い」

東洋医学では今出ている症状に対して何故その症状が出ているのか、原因を探していくことから始まります。
問診
参考ページ

先ほど例として挙げた「冷え」も東洋医学では病態として取られ、何故冷えているのかどう冷えているのか、問診や触診、時には脈や舌を診たりと、様々な観点から証を立てていきます。
そこから冷えに対して身体を温める漢方薬が出されたり、ツボを使う鍼灸が出来たりと、西洋医学にはない治療が出来るという点では大きな魅力です。

どちらか一方を使うのではなく、両方を使っていく

私は西洋医学と東洋医学どちらか一方のみである必要はないと思っています。
例えば骨折などの診断や手術を必要とする症状に関しては、西洋医学での治療が必要なります。
対して、何となくの身体の不調であれば西洋医学よりも東洋医学の方が向いていることもあります。
両方を選べる立場にあるのなら、両方を選ぶことは悪いことではありません

親指ぐっど

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