前回は「頭痛の種類について」でしたが、今回は頭痛に効くツボ!をメインにご紹介します。
東洋医学で考える頭痛
まずは大きく2つに分類されます。
外傷(外感)性頭痛と内傷性頭痛です。
原因が外から入ってきて生まれたものなのか、中(内)から傷ついて生まれたものなのかで分けられます。
※次に出てくる虚実(きょじつ)についてはこちらをご参考までに
一度目を通して頂くと、ちょっとイメージが付きやすくなるかもしれません。
外傷(外感)性頭痛
外傷(外感)性頭痛は「全て実証(じっしょう)」に当たります。
余分(過剰)に身体に入ってくることで起こる頭痛です。
- 風寒(ふうかん)による頭痛
- 風熱(ふうねつ)による頭痛
- 風湿(ふうしつ)による頭痛
内傷性頭痛
内傷性頭痛は「全て虚証(きょしょう)」に当たります。
身体の中が傷つく(足りなくなる)ことで起こる頭痛です。
- 気血両虚(きけつりょうきょ)による頭痛
- 痰濁(たんだく)による頭痛
- 肝陽の亢進(かんようのこうしん)による頭痛
- 瘀血(おけつ)による頭痛
- 腎虚(じんきょ)による頭痛
東洋医学的に診ると、痛む場所によっても名前が変わる
痛む場所によって通る経絡※ も変わるため、どのツボを使うかが変わってきます。
頭痛の種類 | 痛みの起こる部位 |
太陽経(たいようけい)頭痛 | 後頭部から項背部にかけて痛む |
陽明経(ようめいけい)頭痛 | 前額部あるいは眉間にかけて痛む |
少陽経(しょうようけい)頭痛 | 両側または一側の側頭部が痛む |
厥陰経(けついんけい)頭痛 | 頭頂部が痛む |
東洋医学で見る頭痛は西洋医学以上に、細かく分類されています。
それは起こる原因がそれぞれ違うためです。
東洋医学では痛みを抑えるだけでなく、痛みの原因となっている根本の改善を目的としています。
※経絡とは?:以前のブログ記事参照
頭痛に効くツボ
今回は経絡を意識して、上記の「痛む場所」からツボを選び、押してみましょう。
よく分からないなぁという方も大丈夫。
どのタイプの頭痛にも共通して使えるツボなので、押してみて気にいったツボがあればご活用ください!
天柱(てんちゅう):太陽経頭痛
首から頭皮への血行促進。
場所:首の後ろの生え際で、太い筋肉(僧帽筋)の外側のくぼみ。
風池(ふうち):少陽経頭痛
首の凝りの緩和、風邪(の邪気)はここから入るとも言われています。
場所:髪生え際で、後ろの首筋の外側の凹み。
曲池(きょくち):陽明経頭痛
邪気を取る、東洋医学では、邪気が池のように溜まりやすいところと言われています。
場所:肘を曲げた時に出来るシワの一番外側(終わるところ)、押してズーンと響くところ。
合谷(ごうこく):陽明経頭痛
上半身のトラブルに効果的。
場所:手の甲を上にし、親指と人差し指が交差した部分から、人差し指へ向かって押していき、痛みを感じるへこみ。
翳風(えいふう):少陽経頭痛
首の凝りを緩和。
場所:耳の後ろの骨の出っ張り(乳様突起)と耳たぶの間、耳たぶの後ろに指を置くと止まるところ、口を開けるとちょうど凹む部分。
足通谷(あしつうこく):太陽経頭痛
首と関連する足のツボ。
場所:足の小指の付け根、外側のくぼみ。
陽陵泉(ようりょうせん):少陽経頭痛
首と関連する足のツボ。
場所:膝の外側の骨の出っ張りから、親指1本分ぐらい下のくぼみ。
セルフケアに取り入れて活用してみてくださいね。
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