日差しが熱い!夏に向かって強さを増す紫外線の対策に必要な「日焼け止め」

日焼け止め

5月中旬頃から売り場に日焼け止めのコーナーが誕生し、目にする機会もグンと増えましたね。
日焼け止めは1年中付けていて頂きたいのですが、特にはこれからの季節、紫外線からお肌を守るためには絶対に欠かせないものです。

そもそも紫外線とは?
なぜ日焼け止めが必要なの?

気象庁にこんなページがありました。

紫外線とは
太陽からの日射は、波長により、赤外線、可視光線および紫外線に分けられます。可視光線よりも波長の短いものが紫外線です。紫外線(UV)の中でも、波長の長いほうからA・B・C と大別されています。フロン等によりオゾン層が破壊されると、地上において生物に有害な紫外線(UV-B)が増加し、生物への悪影響が増大することが懸念されます。

紫外線
UV-A (315-400 nm)

大気による吸収をあまり受けずに地表に到達します。生物に与える影響はUV-Bと比較すると小さいものです。太陽からの日射にしめる割合は数%程度です。
UV-B (280-315 nm)
成層圏オゾンにより大部分が吸収され、残りが地表に到達します。生物に大きな影響を与えます。太陽からの日射にしめる割合は0.1%程度です。
UV-C (100-280 nm)
成層圏及びそれよりも上空のオゾンと酸素分子によって全て吸収され、地表には到達しません。

紫外線2
各領域の紫外線とオゾン層の関係

出典:気象庁ホームページ

注目して頂きたいのは、「UV-Cは地表には届かず、UV-AとBは地表に届く。より多く届くのはUV-Aだが、生物に大きな影響を与えるのはUV-B」という点です。

UV-Aは生活紫外線とも呼ばれ、天候や季節にあまり左右されない

上記の数%という表記だと、なんだか少ないような気がしてしまいますが、1日の日照時間や1年は365日ある・・と考えみてくださいね。
天候にも季節にも左右されず1年中降り注いでいるため、くもりの日でも冬の日でも、日差しの強い日以外でも注意!と言われるのはこのためです。
UV-Aを浴びると、ゆっくりと長い時間を掛けてコラーゲンやエラスチンを破壊するため、お肌のハリや弾力が保てなくなり、たるみやシワといったお悩みに直結します。

日常生活紫外線

UV-Bはレジャー紫外線とも呼ばれ、特に真夏の量が増え強くなる

UV-Aよりは地表に届く量が少ないといえど、UV-BはUV-Aよりも大きな影響が出るとされています。
ときどき真っ赤に日焼けをされている方がいますよね。
あれは強力なUV-Bに長時間さらされたことで炎症が起こり、真っ赤な日焼けとなっているのです。

レジャー紫外線

紫外線によりシミやそばかすの原因となる、メラニン色素が増えていく

本来はこのメラニン色素が紫外線からお肌を守っているのですが、紫外線を日常的にたくさん浴びてしまうと、お肌を守るためにメラニン色素が頑張ろうとたくさん作られすぎてしまい、結果として色素沈着を起こし、シミやそばかすへと繋がっていきます。

しみそばかす

日焼け止めを使うと、肌が焼けないようにするだけでなく、こういった紫外線からお肌を守ることが出来るのです。

日焼け止めの効能って?「SPF」と「PA」とは

SPF、PAの順に表記されていることが多い日焼け止めですが、この表記はいったい何を表しているのでしょうか。
数値が高ければ高いほど良い!、といった感じで日焼け止めを選ばれていませんか?

SPF 指数:1~50+まで、
数値が高いほど効果が高い
UV-Bに有効
PA 指数:+マークの4段階、
+マークが多いと効果が高い
UV-Aに有効

※どちらも、何も塗らない場合と比べたらどれだけ防げるか、という指数になります。

「SPF」はUV-Bによる紫外線をどのぐらい長い時間防げるかを表しています。SPF値の上限は50+。
SPF値の高いものはお肌への負担も大きいため、ちょっとしたお出掛けや室内がメインであるならば、そこまで高い数値のものでなくでも、じゅうぶん対応出来ます。
運動会や遊園地、海やプールといった夏のレジャー時にはSPF値が高いものを使用しましょう。

「PA」とはUV-Aによる紫外線をどれだけ防げるかを表しています。日常生活であれば++でじゅうぶん。
UV-Aは天候・季節関係なく1年中降り注いでいますが、こちらも夏のレジャー時には+表記が多いものを使用しましょう。

日焼け止めと化粧下地は分けるのが理想

効果が倍増するというわけではありませんが、日焼け止めと化粧下地の両方を塗った分の厚みが出るため、しっかりお顔に塗布出来ます。
重ねてもお肌に悪いということはありません。
ただし、うっかり首との色が違う、なんてことにならないようお気を付けください。

日焼け止めはこまめな塗り直しが必要

日焼け止めを塗っても、汗や皮脂でそのうちには落ちてしまいます。
そして汗をかけば、お顔をタオルで拭きますよね。
タオルによる摩擦でも落ちていくものです。
2時間おきぐらいにこまめに塗り直すと、日焼け止めの効果をきちんと持続させられます。
紫外線からお肌をしっかり守るためにも、長時間外に出るときには日焼け止めを持ってお出掛けしましょう。
また、頭皮や唇も日焼けしますので、頭皮にも使用可能な日焼け止めを使い、UVカット効果のあるリップクリームも忘れずに塗りましょう。

日焼け止め塗る

化粧品には使用期限がある!
その日焼け止めはいつのものですか?

化粧品の使用期限は、一般的には未開封の状態で製造日から3年以内です。
昨年のもので開封済みであれば、時間が経っているため品質が変わっている可能性があり、新しいものを使う方がベターです。
未開封で来年も使いたい、という場合は高温多湿を避け、日光が当たらない場所で保管をしましょう。

ただし、日焼け止めを塗ったからと紫外線や日焼けを100%防げるわけではない

あくまでUV-AやUV-Bといった紫外線が身体に侵入するのを少なく出来る、ということです。
また、日焼けしてしまうまでの時間を遅らせることが出来るだけで、まったく日焼けをしないということでもありません。
しかしだからと言って、無防備に紫外線を受け入れてしまってはいけません。
たとえ少しの量でも紫外線を防ぐことが、健康で元気なお肌へと繋がります。
面倒くさがらずに、紫外線対策をしていきましょう!

日焼け止め

紫外線・日焼け記事まとめ

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